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下町のオステオパシー治療院 みづほ整骨院

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-3805-0522

〒116-0014 東京都荒川区東日暮里1-2-3


         オステオパシーで身体の息吹を呼び戻そう

      下町のオステオパシー治療院  みづほ整骨院

内臓リンパ排液法のススメ


 地球上に存在するものはすべて、それらに固有の流れがあります。

 海においての潮の満ち引きや、暖流と寒流の流れ。

空においては高気圧と低気圧を巡る大気の流れ。

大地もまたゆっくりではありますが地球の表面を少しずつ循環しています。

 大自然の様々な摂理と同様に私たちの身体も、絶え間ない循環の中でその調和とバランスを保ち続けています。

呼気や吸気、静脈と動脈、食物や水の排出と摂取…。古の支那ではこのプラスとマイナスのバランスを「陰陽☯」と呼びました。

これら排泄と供給のバランスが崩れた時、身体は本来の活力を失い、体調不良や様々な病を招き寄せるのです。

 身体を循環する血液の流れには静脈と動脈があり、それらが身体の隅々まで流れていることは皆様も良くご存知であると思います。

 

この循環器系は大別すると二つの流れから成ります。

 

血液系 ①心臓

②心臓から排出されて身体の隅々まで行く動脈

身体の末梢部から心臓に戻る静脈

リンパ系 : 毛細リンパ管からリンパ節を通過して静脈に戻る。

 

 血液系では、心臓がポンプの役割を果たし、血液が動脈を通じて全身に送られ、静脈を通って心臓まで戻ります。  リンパ系は毛細リンパ管網という細い管から始まります。これはリンパ管、リンパ節につながり、胸管という太いリンパ管に合流して首の下方の静脈に開いています。

 リンパは脂肪を吸収する小腸や、全身の臓器、組織のすきまにあって、ゆっくりと首の付け根に向かって流れていく無色のたんぱく質とリンパ球に富む液体です。その節々に存在するリンパ節は濾過器の役目をし、リンパ系の中に入った細菌やガン細胞・異物は、リンパ節にとらえられます。リンパ節はしばしば細菌とのたたかいのために炎症を起こしますが、それによってからだのその他の組織で炎症が起こることを防いでいます。  

 このように、リンパ系は血液の循環と異なり求心路のみから成り立ち、中をリンパ液が流れ最終的に静脈に合流し血管系に合流します。リンパ系とは私たちの体のなかで、体内に侵入してくる細菌や病原性部生物などの異物、或いは体内で発生する癌細胞等から生体を護る免疫機構の中心的役割を担っているものです。

 

リンパ系には3つの相互に関連した機能があります。

 

  1. 組織から組織液を取り除く働き
  2. 吸収された脂肪酸と脂質を乳糜として循環器系まで運ぶ働き(胸管)
  3. 抗体三省細胞などのリンパ球をはじめとする免疫細胞を産出する働き



リンパ液は、ゆっくりと拍動する、リンパ管自身によって成されるゆるやかな能動的な流れと、血管の圧力や呼吸運動・筋肉の動きなどによって起こる受動的な流れによって運ばれています。

 

人体の中でリンパ節は、およそ外部と連絡しているところに多々みられます。

例えば口の中、腸の中(腸の中は体内ではありません) 気管や気管支などに、たくさんのリンパ節が存在します。リンパ系は我々の身体の中のそうした外部に晒されやすいところに陣地を作って、体にとって有害な、外部から侵入してくる異物を待ち構えているのです。

そして、いざ外敵が体内に侵入してくると、その周辺のリンパ組織が合同してその外敵を駆除しようとします。戦いの場所は赤く腫れ、いわゆる炎症を起こします。

敵の勢力が大きいと、周辺のリンパ節からの援軍が続々と到着し、侵入してきた敵に立ち向かっていきます。その戦いで生じた老廃物もやはりリンパの組織によって運ばれます。

腫れの引きが早いか遅いかは、多くの場合、この老廃物を含んだリンパ液がより早く心臓まで戻ってこられるかに依ります。

 しかし、残念なことにこのリンパの流れはたいへんなだらかなスピードで流れていきます。これを例えると、さっきまで降っていた雨の雫が葉から下たれているような。またはゆっくりと落ちる点滴のようなスピードを想像してください。

 このリンパ系は閉鎖された領域から少しずつ集まってきて大きな集合リンパ管になり、それが身体の中の唯二つの場所から静脈系に注がれて最終的に心臓に流れていくのです。

これはあたかも山々から流れ出た湧水が小さな川となり、それが少しずつ集まってきて大河となり、最終的には海へ流れ込むのによく似ています。

 

私は関東地方に住んでいるのでこれを利根川の水系に例えてみましょう。

 

利根川はご存知のように群馬県のみなかみ町の大水上山に源を発する日本で第二位の大河です。

途中、沼田で片品川を、渋川で吾妻川を、高崎を過ぎて烏川と合流し次第に川幅も広くなっていきます。そして栃木県から流れる渡良瀬川や鬼怒川を合わせ、茨城県から小貝川が合流し、関東北部を悠々と蛇行して銚子で太平洋に注ぎます。

川の支流はすべて高台で隔てられていてその支流ごとに水系を形成します。水はそれらの水系をまたいで他の水系に移行することは決してありません。

但し、その水系のなかで、人間は水を効率よく利用するために運河や用水路を作って、水路のネットワークを形成します。

 もし仮に下の地図で利根川本流に烏川が合流するあたり(黒の×印)のところが塞き止められてしまったなら、おそらく高崎や前橋周辺は大洪水になってしまうでしょう。

川の流れは必ず「高い方から低い方へ」流れていきます。

リンパの流れも同様に「末梢から心臓へ」と流れています。

 リンパの治療は河川の治水と同様です。

例えば、利根川の全流域で増水が発生したとします。その中で黒の×印と黄色の×印とピンクの×印の箇所の増水が特に顕著であるならば、必ず一番下流のピンクの箇所から手当(放流)をしなければなりません。

なぜなら、それをする前にその上流である黒の箇所や黄色の箇所の手当(放流)をすればたちまちその下流にあるピンクの部分に流れてきた水が集中し、そこに大きな被害を引き起こすでしょう。

治水は常に下流の流域に対する気配りがなければ成り立ちません。

 リンパの治療もまったく同じです。

症状の有るなしに関わらず、心臓に近い所から先に始めて、リンパの流れを遡って末梢に向かって手当をしなければなりません。

これを怠ると高い確立で流れの途中の部分にリンパ液が貯留してその部分に不調が生じてしまいます。

 さきほど述べた通り、リンパの流れには連続性があり、四肢では比較的体表近くに流れていても、最終的には体幹の深部を通って心臓まで流れていきます。

 

「リンパ・マッサージ」「リンオアドレナージュ」等、リンパ系に対する施術方法はたくさんありますが、これら、一般的に行われている技法は手足のリンパ節や体幹表面にあるリンパ節に対して行われることが多い施術なので、身体の深部に位置するリンパ管には対応しづらいことが多いようです。

何故ならば身体の深部まで影響を加える技術は相当な熟練した施術者でないと行えないからです。特に腹部から下のリンパ液が心臓まで戻る通り道である
「胸管」は背骨と大動脈の近く、体の一番深いところを通っています。この大切な排水路を通らないと下半身のリンパ液はここを通らないと心臓まで戻れません。ですがここに施術を加えることは大変な技術と経験が必要になります。通常の方法ではこの深部まで刺激を加えることが出来ないからです。

 

内蔵リンパ排液法とは、深部に流れるリンパ液の流れを活性化して人の身体にとって不必要な異物や老廃物を集め、排出するオステオパシーテクニックのひとつです。

この歴史はとても古く、創始者のA.Tスティル先生も病気の治療に対して頻繁にこのテクニックを使用されていた模様です。

私達の使用する内蔵リンパ排液法は、頭蓋領域のオステオパシーの創始者であるサザーランド先生が使っていたテクニックを基に長年培ってきた技術を加味した独特な方法で、大変素晴らしい結果を出してきた方法です。

 胸部においては「肺・心臓」からの
腹部では「胃・小腸・大腸」からの老廃物を排出することでそれらの組織を
活性化することが出来ます。



 
     リンパは栄養素の通り道

三大栄養素とはいうまでもなく「炭水化物」・「たんぱく質」・「脂質」ですよね。これらはすべて胃で撹拌されて小腸で吸収されます。このうち「炭水化物」と「たんぱく質」は門脈から肝臓に運ばれてそこで代謝され心臓に戻り、そこから全身に運ばれます。しかし「脂質」だけは門脈を通らずに小腸からリンパ管によって心臓まで運ばれます。

脂肪のうち、炭水化物などの過剰摂取によって体内で生産された以外の、食物から得られた脂肪はすべてこのリンパ系を通らねばならないのです。

ここにこの内臓リンパの循環を改善しなければいけない理由があるのです。

この流れの悪いリンパ系の循環を改善すれば脂肪の代謝の改善につながります。

 当院で行うリンパ排液法は人体の解剖学や生理学の知識の豊富な経験豊かな施術者がマンツーマンで行います。

基本的にリンパに対する施術は多くの場合、軽いタッチで行われることが多いので、ソフト=安全な施術であるかのように思われがちですが、実は手順を違えると非常に危険な場合もあるのです。それは上で述べたように道筋を間違いなく、川上から川下までつつがなく流してやらないと途中の組織でリンパ液の鬱滞が生じ、すぐにそれは身体に不快な反応として現れるからです。

ご自分の身体の調子が何となく上向かない。
身体が何となくだるい。
身体が重い。
お腹の膨満感が気になる。
下半身がむくむ。

このような症状にお困りのかたがいらしたら、ぜひ当院の
「内臓リンパ排液法」をお試しください。

 







 

MIDUHO OSTEOPATHYみづほ整骨院

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