一口に「腰痛」と言っても、その原因、発症部は様々です。
と大きく三つに分けられます。しかしこまったことに、痛みが出る個所や程度はほとんど変わらず、きちんと鑑別できる技術と経験がある者で無いと鑑別することすらできません。またレントゲンを撮っても骨が折れていたりしなければ何もわかりません。発症部や原因が違えば、対処の仕方も全然違ったものになります。ひとくちに「腰痛」といっても悪くなったところをきちんと把握できなければ、なんにもならないのです。痛くなったら我慢せず、すぐにいらしてください。ひどくなる前に。
通常ですと腰痛の治療は痛む部分に対して行われます。
例えば腰にシップを貼ったり、注射をしたり、鍼を打ったり、お灸を据えたり…。
安定させるためにコルセットを巻いたり…。
整体やカイロプラクティックではその原因を背骨や骨盤の捻じれであると称してそれに対して矯正を加えたり、筋のストレッチを施したり…。
確かに腰痛を引き起こす直接的な原因は上に書かれた事柄の通りかもしれません。
では、何故骨盤が捻じれたり、背骨が曲がってしまったりするのでしょうか?
背に腹はかえられない
当然のことですが、腰痛はカラダの後ろ側に痛みがおこります。しかし大部分の腰痛の原因に「内臓」の問題が隠されています。「内臓」というと皆さんが思われがちなのは、胃や肝臓の機能不全のような内臓の病気の問題を思い浮かべるでしょうが、我々がここで言う「内蔵」の問題とは、主に内臓の位置の問題のことなのです。
内臓とは動きやすいものなのです。いや、動きやすくなくては困るものなのです。人間が上半身を動かすとき、必ずカラダの重心は中心軸からずれます。内臓はそのとき、上半身とは反対の方向に移動し「錨・おもり」の役目を果たしているのです。
身体を前後左右に動かして、もしお腹の奥に引っかかるような感じがあったり、動きの制限がある場合、この内臓や内臓を包んでいる腹膜の制限があるかもしれません。
また、内臓は「間膜」というスジによってお腹の奥、背骨の前のほうでカラダにあたかも張り付いているようにぶら下がって存在しますが、この場所が悪い姿勢や内臓自体の疲労などによって骨盤内に下がってしまいます。
腰痛はこれらの内臓が正常な位置から逸脱して下がってしまうことが原因で起こります。
これらの原因によって、最初に掲げた、腰や背中の筋肉の筋違い。 仙腸関節(骨盤の体重を支えるところ)
いろいろな病院や治療院を回ってもちっとも良くならなかった腰痛が、みづほ整骨院で治療すると、うそのように良くなる理由は、この部分をきちんと治しているからなのです。
痛むところだけを治してもこの「内臓下垂」の問題をきちんと治してあげないと、ぎっくり腰を繰り返すことになってしまいます。ぎっくり腰はくせになる」といわれます。しかし、原因をきちんと治してあげれば、くせになることはありません。ご安心を。
自宅で出来ること。
【痛みが強くなったらすぐに止めてください。】
また、いわゆる「腰痛体操」は痛みのひどいときに行うと腰痛を悪化させます。そしてその人の体型によって「腰痛体操」も適応が違うということを覚えておいてください。
コルセットと腰痛ベルト
コルセットは一般的に椎間板が悪くなって、体重を支えられなくなった場合に腹圧を強くするために使われます。一方、腰痛ベルトは仙腸関節が捻挫して緩くなったときに、その補助のために有効です。しかしちょっと待ってください。急に腰に痛みが出はじめ、どうしても仕事や用事がはずせない場合は仕方ありませんが、基本的にコルセットや腰痛ベルトはあくまでも、急なときの補助具であると思ってください。よく、これらを痛みの無い普段から腰にまいている方がみられますが、これは自分の体を支える大切な筋肉を使わなくさせているだけで、自分の体にとってはひとつもよいことはありません。筋肉は使わないとあっという間に弱くなります。寅さんの腹巻のように一生コルセットのお世話にならないよう、これらの使用は極力控えるようにしてください。自前の筋肉を信じてくださいね。
〒163-0000
東京都荒川区東日暮里1-2-3
TEL 03-3805-0522
FAX 03-3805-0522