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下町のオステオパシー治療院 みづほ整骨院

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.03-3805-0522

〒116-0014 東京都荒川区東日暮里1-2-3

                 みづほ整骨院


こんな病気を知っていますか?

 
女性の骨盤内には子宮や膀胱、直腸などが収まっていす。骨盤臓器脱とは、それらの臓器の位置が下がって膣の中に落ち込み、外に飛び出す病気です。下がってきた臓器によって「子宮脱」「膀胱瘤」「直腸瘤」などと言い、それらを総称して「骨盤臓器脱」または「性器脱」と呼びます。「英語では“pelvic organ prolapse(骨盤内臓脱)”といいます。膣内に落ち込む内臓は子宮だけでなく、膀胱や直腸の場合もあるので、英語の“骨盤内臓脱”という言葉が最も症状に忠実な表現ですね。
            

        

しかし、日本では長年“子宮脱”と言ってきたこともあり、こちらの呼び方のほうが一般的だと思われます。骨盤臓器脱にかかるのは、ほとんどが、子どもを産んだことのある女性で、更年期を迎える頃から症状が現われる人が増え、発症のピークは60歳代です。とても患者数の多い病気で、生涯罹患率は10%ほどにもなります。そればかりか最近はもう少し若い年代で、出産直後からそのまま骨盤臓器脱になってしまう人も増えています。これは出産年齢が上昇して、健やかでないお産が多くなったせいかもしれません。

骨盤臓器脱が起こるのは、「身体が大きい」「寿命が長い」「直立して生活する」という人間の身体的特性が、そもそもの原因であるといいます。人類が進化して二足歩行し始めたとき、しっぽの骨と周囲の筋肉は胴体の中に取り込まれ「骨盤底」の元になるものができました。この筋肉の上下にさらに丈夫な線維性の膜が加わり、一日中、骨盤や腹部の臓器を支え続けられるようにまで発達したものが、現存する人類の持つ「骨盤底」なのです。我々は二足歩行のため、常に骨盤底で内臓を支え続けるので、ヒトの骨盤底は分厚く堅固です。ヒトの胎児はアタマが大きく、出産の時は分厚い骨盤底からアタマの大きな赤ちゃんを娩出しなければなりません。これだけでも人間のお産は難産だということがわかります。


          

しかも女性の骨盤は男性のそれに比べると、横幅が広く、縦は短くなっています。これは十月十日もの間、赤ちゃんをその中に収めていなければならないためです。そのため、「子宮」や「膀胱」「直腸」などの骨盤内臓器はその上に位置する小腸や腎臓などの臓器の重さをもろに受け止めてしまいます。

その他の原因としては        
*喘息や慢性の咳がある
*身体を締め付ける下着を使っている
*腰痛予防のコルセットを使っている
*便秘が多く排便時に力むことが多い

などがあげらえます。

骨盤底が分娩時に損傷を負い、30年以上も経ってから古傷が痛み出す……それが骨盤臓器脱なのです。

骨盤臓器脱を患う人の95%は出産経験者であり、骨盤臓器脱は出産した女性なら誰もが避けて通れないリスクといえます。骨盤臓器脱の最大の原因は「内臓下垂」です。上にある臓器である(肝臓や腎臓・胃・小腸など)が下がってしまい、骨盤内臓器を上から圧迫してしまって起こります。

内臓の多くは、お腹の一番奥底(これは言い換えれば背中の前側といえるでしょう。)から靭帯や膜【腸間膜といいます】によって吊るされていますので、内臓下垂によってその靭帯や膜が引っ張られて、腰痛や背中の痛み、肩こりの直接の原因になります。

このように「骨盤臓器脱」という病気は20年〜30年という長い時間をかけて徐々に進行していきます。と言う事は、日頃から気をつけていれば、予防したり、進行を遅くさせたりすることも充分に可能なことだといえるでしょう。

骨盤底が分娩時に損傷を負い、30年以上も経ってから古傷が痛み出す……それが骨盤臓器脱なのです。




生物全てに共通することですが、「内臓」は生き物の身体の中心に位置するものです。ちょっと極端な話ですが、動物とは「内臓」をいかに効率よく移動させ、食物にありつけることができるか、という大きな目的のために、他の組織を進化させたといってもあながち間違いではないのです。もし我々人間が水中で生活するとなれば、我々の手足はまったく必要にはならなくなり、効率の良い力強いヒレがその代わりにはえてくるでしょう。(それではイルカやクジラになってしまいますが・・・。)我々人間とは、身体に中心である「内蔵」をかかえながら、動き回る生き物なのです。しかし、他の動物たちと大きく違うことは、人間とは四足で動き回る他の動物たちと違ってたった2本の足で動かなければならないことです。そのために、本来、天井から吊るされているはずの内臓は、そのまま立たされてしまったのです。これでは内臓自体が重力に負けて下がってくるのも無理はありません。勿論、あとからある程度の補強がなされていますが、基本的な構造はあまり変わっていないのです。

内臓を健康に保つためには、日ごろからの規則正しい食生活も勿論大切ですが、身体の構造上から考えると、次の事柄がとても大切です。

  • 内臓を常に正しい位置に保つ

人間を含めて、動物の基本構造は本来、四つ足で行動するように出来ています。内臓も背中から吊るされています。直立している私たちの内臓は横から吊るされているので、そのため容易に正常な位置から下方に下がってしまうのです

              
通常、健康であれば、内臓と内臓とは漿液という潤滑油によってお互いがくっつかないようになっているのですが、一度下がってしまった臓器は下側にある臓器とくっついてしまい、簡単には剥がれてくれません。剥がすためには特別な『内臓マニピュレーション』という治療が必要になります。

  

  • そのためには胸の呼吸力が欠かせません。

      胸は下がっていませんか?

通常、肺を収めている胸郭は常に「負圧」でなければなりません。それによって胸郭より下の胃や肝臓をはじめとする内蔵を引っ張りあげているのです。この胸郭のチカラが、悪い姿勢(猫背のことですよ!)を続けることによって次第に低下してしまうのです。
         

そうするとその下にある内蔵はだんだんと下方に下がってしまうのです。そして内臓が下がると又、胸郭が下がり、それが悪い姿勢を増長させてしまう悪循環となってしまうのです。ですから、この悪循環を正すためには、オステオパシーの「アンチ・エイジング・治療」が必要になります。逆に言うと、この悪循環をなおしてあげると、その猫背のような悪い姿勢も治ってくるのです。

 

  • 内臓自体に備わる「自動力」

内臓には胎児のときから連綿と続いている、内蔵自らの動きが存在します。元々、内臓とは、一本の長い管にほかなりません。それが「胃」、「小腸」、「大腸」とそれぞれその役割よって成長していきます。その成長段階での動きが、一生涯続いているのです。それをオステオパシーでは「内臓自動力」と呼んでいます。この動きは一分間に8回から12回程度の反復する動きです。とても微細な動きなので感じるのには多少の技術と経験が必要ですが、ちょっと頑張れば誰にでも感じることは可能です。そしてこの内臓自動力が失われると、内臓自体の活力が無くなってしまうのです。内臓、特に小腸には、脳に匹敵するくらいの神経細胞が存在します。内臓は我々の意思に関係なく自らを律するチカラが備わっているのです。オステオパシー治療はこの本来備わっているべき内臓の自然な力を回復させる手助けができるのです。

        
  
 理想的な治療法

この内臓下垂を治療する方法として、次の写真にある「逆トレンデレンブルグ法」という治療法があります。

これはフランスのピエール・メルシエ博士が考案した「内臓下垂」を治療する理想的な治療法です。この方法の最大の利点は、内臓の抗重力姿勢を無理なく取れ、なおかつ治療師の腕と膝を使って下がった内臓を無痛で引き上げることが出来ることです。

*この方法は熟練を要しますので絶対に真似しないでください!

「内臓」の治療法は現在、ヨーロッパ、特にフランスで盛んに行われていて、様々な治療法が考案されています。上記の「逆トレンデレンブルグ法」もその中の一つにすぎません。その治療法とは、「内臓の位置を治療する技法。」

「内臓を栄養する、動脈を治療する技法。」「内臓を支配する、自律神経を活性化する技法。」

と、その内容は多岐にわたります。

当院は、世界のトップレベルの先生を招聘して行われる国際セミナーに、年に何回も出席して、常に最先端の技術を導入しております。

       自宅で出来る内臓吊りあげ法


次の写真をごらんになってください。これは当院で「内臓下垂治療」を施術したアフターケアとしてお勧めしている方法です。

@ まず、丈夫な壁のある部屋で、仰向けになってください。

A お尻の下にクッションや座布団などを折り曲げて入れてください。

B 両足を脱力して壁にもたれかけてください。

C カラダの力を完全に抜いて楽な状態で15分から20分くらいそのままの状態を保持していましょう。

この姿勢は、一日の最後の時間に行うと一番効果的です。その日一日、重力のせいでで下がってしまった内臓を、このような姿勢をとること

によって再び回復することができます。


MIDUHO OSTEOPATHY

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