長年に渡る臨床経験から、婦人科の問題の多くは、女性特有の身体の構造から起因することが非常に多いことを実感しております。
生理痛(月経困難症)・子宮筋腫など婦人科系疾患はもちろんのこと、変形性股関節症・低血圧症・更年期障害・便秘・むくみ・骨粗鬆症・冷え性・下肢静脈瘤など女性に特有の、或いは女性に多い疾患のほとんどは身体の構造的な問題にその原因が遡ることができます。
妊娠、出産のために女性の身体は男性に比べてその骨盤が横に広く、縦に短いことがその特徴です。
そのため、股関節に架かる負担が男性に比べてより多くなりがちです。また、子宮や卵巣などの婦人科系の臓器は、その股関節の可動性に大きく影響を受けます。
特に妊娠中や出産に関わるトラブルについては、妊娠前や妊娠中に母体を理にかなった状態に保つことで多くの場合、未然に防ぐことが可能です。
また、産後の母体のケアも忘れてはなりません。
これを怠ると、身体は残念ながら妊娠前の状態に戻ることはありません。妊娠中母体の腹圧が驚くほど変化します。出産により子宮は妊娠前と同じ状態に戻りますが、その圧力で押しやられた周辺の臓器の位置的変位は変わらないことが多々あります。この状態はケアしなければ何年たってもそのままの状態が持続するでしょう。
出産は女性にとって喜びであると同時に、やはり母体には大変なストレスと障害を与えてしまいます。
出産後、体重増加・肥満・呼吸障害・腰痛・足のむくみ・下肢静脈瘤などの症状に悩まされる方が多いと思いますが、これらのことは妊娠中から出産後の間のケアによりそのリスクを最小限にすることができます。
当院では多くの妊婦さんが来院され、皆さん健やかな出産をされております。
そして、治療を計画的に受けられた妊婦さんはみな、産後の肥立ちもよく、短時間で妊娠前の体型に戻っております。
妊娠中のかたはもちろん、出産していろいろと身体に不調があるかたは一日も早くご来院ください。
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